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ChatGPTに自社を紹介してもらうには?できることと、できないこと
ChatGPTに自社を紹介させる方法に、「これをやれば紹介される」という決まったものはありません。OpenAIの資料は、ChatGPTの検索結果の掲載位置は保証されないと説明しています。当社を含め、どの会社も「紹介されるようにします」とは約束できません。
それでも、自社でできる準備はあります。この記事では、ChatGPTが今どう答えているかを5分で確かめる手順、公式サイトなどで整えておくこと、答えが間違っていたときの見方、やってはいけないことを整理します。不動産会社の経営者・店長・Web担当の方に向けて書きました。
執筆・編集:合同会社 My Agent Works(東京都小平市)。当社はAI検索の診断サービス「MAR(My Agent Research)」を提供しています。本文は特定の会社の推奨をせず、OpenAI・Google・Bingの公式資料を2026年10月8日に開いて確認した内容と、当社の整理を分けて書いています。
まず、ChatGPTは今、自社をどう答えていますか?(5分でできる確認)
準備の前に、今の状態を知ることから始めます。次の手順で、5分ほどで確認できます。
- お客様が聞きそうな質問を3つ決めます。例:「○○市で、売却の相談ができる不動産会社は?」「○○駅の近くで、賃貸の管理を頼める会社は?」「(自社名)はどんな会社?」。市区町村や駅の名前を入れてください。OpenAIの資料は、地域がずれるときは質問に市区町村名などを入れるよう案内しています。
- ChatGPTに質問します。ChatGPTは、最新の情報が役立つ質問のときに自動でWebを検索することがあり、画面で「検索」を選んで手動で検索させることもできます(OpenAIの資料)。
- 記録します。日時、質問の全文、ログインしていたか、Web検索が使われたか、出てきた会社名、出典リンク、事実の食い違い(住所・対応エリア・電話番号など)を残します。
- 出典リンクを開きます。OpenAIの資料は、出典が答えを裏づけているか、いつ公開・更新されたかを、開いて確かめるよう案内しています。
- 日をおいて、同じ質問でもう一度聞きます。1回の答えで、自社が紹介されているかどうかは判断しません。
この手順は当社の勧めるもので、1回の結果は代表性を持ちません。
ChatGPTは、どうやって会社を紹介する文章を作っていますか?
OpenAIの資料(ChatGPT検索の説明ページ)によると、ChatGPTは、最新の情報が役立つ質問のときに、Webを検索して、出典リンクつきで答えることがあります。検索のとき、質問は検索用に書き換えられ、検索事業者と連携して検索することがあります。
検索結果の並べ方について、OpenAIは、関連性が高く信頼できる情報を見つけやすくするために複数の要素を使っているとし、掲載位置は保証されないと述べています。また、検索結果や出典は、不完全・古い・誤りのいずれもありうるとしています。
つまり、どの会社を紹介するかを、会社側で決めることはできません。会社側でできるのは、ChatGPTの検索がページを読めるようにしておくことと、読まれたときに正しい情報が書かれている状態にしておくことです。なお、検索を使わないで答えるときの仕組みは、当社が開いた資料の範囲外なので、この記事では扱いません。
ChatGPTに、会社を「覚えさせる」「登録する」ことはできますか?
当社が開いたOpenAIの2ページ(ChatGPT検索の説明ページと、クローラーの説明ページ)には、会社が情報を送って登録する方法や、紹介される枠を購入する方法の記載は見当たりませんでした。サイト運営者向けの方法として書かれているのは、検索用のクローラー「OAI-SearchBot」を許可し、サーバーやCDN(配信の仕組み)がOpenAIの公開IPアドレスからのアクセスを止めていないか確認することです。
ほかの資料に書かれている可能性は否定できないため、「できない」とは言い切りません。「覚えさせます」「紹介枠を買えます」という提案を受けたら、根拠の公式資料を見せてもらってください。
自社でできる準備は何ですか?
当社の整理では、次の4つです。
| 何を | どこで | どうなっていればよいか |
|---|---|---|
| 1. 会社の基本情報を文章で書く | 公式サイト(会社概要・サービスのページ) | 会社名・所在地・取扱い(売買・賃貸・管理など)・対応エリア・連絡先が、ページの文章として読める。画像だけにしない。大事な情報はページの上のほうに書く。 |
| 2. Googleの掲載と内容をそろえる | Googleビジネスプロフィール | 住所・営業時間・業種などが正確で、公式サイトの内容と同じ。 |
| 3. AIの検索用クローラーを止めない | robots.txt、サーバー・CDNの設定 | OAI-SearchBot(ChatGPT検索用)、Googlebot、Bingbotを、意図せず止めていない。 |
| 4. 第三者の掲載の表記をそろえる | ポータルサイト、協会などの会員名簿、地図、SNS | 社名・所在地・電話番号・取扱いの書き方が、公式サイトと同じ。古い情報が残っていない。 |
1. 会社の基本情報を文章で書く
Bingのガイドラインは、重要な情報を、そのページ自体に見える形で書くこと、要点をページの上のほうに置くことを述べています。画像や動画だけで伝えず、文章でも書くことも勧めています。
2. Googleの掲載と内容をそろえる
Googleビジネスプロフィールのヘルプは、ビジネス情報が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなると説明しています。Googleの生成AI向けガイド(ページ記載の最終更新日 2026-09-23)は、Googleビジネスプロフィールなどのサービスを使うと、AIの回答とGoogle検索の結果の両方で、サービスが表示されやすくなるとしています。これはGoogleについての説明で、ChatGPTの回答に使われる掲載情報がどれかは、OpenAIの資料に書かれていませんでした。店舗情報をそろえる確認表は、LLMOとMEOの違いにあります。
3. AIの検索用クローラーを止めない
クローラーとは、AIや検索サービスがページを読みに来るプログラムです。OpenAIの資料では、役割が3つに分かれています。
- OAI-SearchBot:ChatGPTの検索に表示するためのもの。robots.txtで許可することを、OpenAIは勧めています。robots.txtを変えてから、OpenAI側に反映されるまで約24時間かかることがあります。
- GPTBot:生成AIの学習に使われる可能性のある内容を集めるもの。拒否は学習に使わせない意思表示です。設定はそれぞれ独立しており、OAI-SearchBotを許可したままGPTBotだけを拒否できます。
- ChatGPT-User:利用者がChatGPTで操作したときに動くもの。自動のクローラーではなく、robots.txtのルールが適用されない場合がある、と書かれています。
自社のrobots.txtは、「https://自社のドメイン/robots.txt」を開くと読めます。OAI-SearchBotや、すべてを対象にした行(User-agent: *)の下に、「Disallow: /」(全部を止める指定)がないかを見てください。サーバーやCDNの設定は、サイトの管理会社に「OAI-SearchBotとBingbotとGooglebotを止めていませんか」と聞くのが早い方法です。
4. 第三者の掲載の表記をそろえる
Bingのガイドラインは、人・組織・商品・場所の名前を、一貫した書き方で示すことを述べています。掲載先で社名や所在地の書き方が違うと、同じ会社と読み取れないことがあります。自社の掲載先を一覧にして、見比べてください。
Google検索では、llms.txtなどAI向けの特別なファイルは不要としています(同ガイド)。他社AIの扱いは各社の資料で確認してください。公式資料の読み方は公式資料の整理にあります。
ChatGPTの答えが間違っていたときは、どう見ればよいですか?
ChatGPTの答えに、住所や対応エリア、手数料などの間違いがあったら、次の順に見ます。
- 出典リンクを開きます。どのページの情報が使われているかを確かめます。
- 自社の公式サイトが古くないか見ます。公式サイトの内容が古い、またはページごとに書き方が違うなら、そこから直します。
- 外部の掲載の情報が古くないか見ます。古い情報があれば、その掲載先で訂正します。
- 直したあとに、同じ質問で確かめます。OpenAIの資料は、結果が間違っているように見えるとき、出典・日付・場所を指定して、もう一度検索させるよう案内しています。
出典が見つからない場合や、直しても答えが変わらない場合もあります。原因を決めつけず、記録を残して見直します。「そもそも自社のページが検索に登録されているか」という切り分けは、ChatGPTに自社が出ないとき、不動産会社が確認する理由と手順にあります。
やってはいけないことは何ですか?
近道のように見えても、公式資料が避けるよう述べているものです。
- 口コミを作る、報酬と引き換えに書いてもらう:Googleマップのポリシーは、実体験に基づかない内容や、金銭などの対価が支払われたクチコミを禁止しています。販売者が、クチコミの投稿と引き換えに割引や無料の商品などを提供することも禁止です。インセンティブを提供せず、評価の内容に影響を与えようとしないで、実体験の投稿をお願いすることは許可されています。
- リンクの購入:Googleのスパムポリシー(ページ記載の最終更新日 2026-09-02)は、順位を上げる目的のリンクの売買を挙げています。Bingのガイドラインも、リンクの購入などを違反行為としています。
- AIで記事を大量に作る:価値を加えない大量のページ生成は、Googleのスパムポリシーの違反例です。Bingも、監督や品質管理のない大規模な自動生成を、避けるべき行為に挙げています。
- AIに向けた隠し文や操作を狙う書き方:Bingのガイドラインは、言語モデルの動作を操作・妨害する目的で内容を足すことを、順位や表示の低下や、検索からの除外につながる行為として挙げています。
- 事実と違う情報を書く:対応していない地域や条件を書くと、お客様の誤解につながります。
ところで、LLMOやGEOとは同じ意味ですか?
AIの回答に自社の情報が使われるようにする取り組みは、業界でLLMO・GEO・AEOなどと呼ばれることがあります。この記事の内容は、それらに近い内容です。呼び方の違いは、LLMO・GEO・AEOの違いで整理しています。結果の測り方は、AI経由の問い合わせの測り方をご覧ください。
よくある質問
ChatGPTに有料で紹介してもらえますか?
当社が開いたOpenAIの資料2ページには、紹介される枠を購入する方法の記載は見当たりませんでした。ほかの資料にある可能性は否定できないため、「できない」とは言い切れません。そうした提案を受けたら、根拠となる公式資料を見せてもらってください。
ChatGPTに会社情報を送れば、反映されますか?
当社が開いたOpenAIの資料には、会社が情報を送って登録する方法の記載は見当たりませんでした。サイト運営者向けに書かれているのは、検索用のクローラーOAI-SearchBotを許可することです。反映は約束されていません。
ChatGPTに聞くたびに答えが違うのはなぜですか?
OpenAIの資料から確認できる要因は、次のとおりです。質問によってWeb検索を使うかどうかが変わること、質問が検索用に書き換えられること、IPアドレスから推定された地域が使われること、記憶機能が有効なら保存された記憶が検索用の書き換えに使われることがあること。1回の答えで判断しないでください。
何回聞けば判断できますか?
回数の基準は、確認できた公式資料に見当たりませんでした。当社は、同じ質問を日をおいて繰り返し、条件とあわせて記録して比べることを勧めています。1回の答えや少ない回数を、成果や悪化と決めつけないでください。
当社の無料チェックで、ChatGPTに出るか分かりますか?
分かりません。MARの無料チェックは公開サイトの基本項目を簡易に確認するもので、ChatGPTなどでの実際の回答、検索順位、Googleへの登録状況は測りません。ChatGPTでの見え方は、この記事の5分の確認で、自社で確かめられます。
出典と確認日(2026年10月8日)
以下のページを2026年10月8日に開いて確認しました。日付は各ページに記載されていたものです。
- https://help.openai.com/en/articles/9237897-searching-the-web-with-chatgpt(画面に「更新:2か月前」と表示。日付の記載なし。確認日:2026年10月8日)— ChatGPTが自動でWebを検索することがあること、出典リンクと、結果が不完全・古い・誤りでありうること、掲載位置が保証されないこと、OAI-SearchBotの許可と、IPアドレスを止めない確認、質問に地域名を入れる案内、記憶機能と質問の書き換え。
- https://developers.openai.com/api/docs/bots(最終更新日の記載なし)— OAI-SearchBot・GPTBot・ChatGPT-Userの役割、robots.txtの反映に約24時間かかることがあること。
- https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide?hl=ja(最終更新日 2026-09-23)— AI機能のために特別な対策は不要、llms.txtなどを新たに作る必要はない、Googleビジネスプロフィールなどを使うと表示されやすくなること、登録と配信は保証されないこと、Search Consoleの「検索の生成AI機能」にサイトが含まれていることも条件に挙げていること。
- https://developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features?hl=ja(最終更新日 2025-12-31)— AIによる概要・AIモードに表示される条件、Googlebotの扱い(2026-09-23のガイドは別条件あり)。
- https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja(日付の記載なし。ページに更新日の表示はありません)— ビジネス情報が正確で充実しているほど、ローカル検索に表示される可能性が高くなること。
- https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?hl=ja(日付の記載なし)— 虚偽のエンゲージメント、対価つきのクチコミ、インセンティブの提供の禁止。実体験の投稿を募ることは許可されること。
- https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja(最終更新日 2026-09-02)— リンクの売買、価値を加えない大量生成。
- https://www.bing.com/webmasters/help/webmaster-guidelines-30fba23a(日付の記載なし)— Bingbotを止めないこと、情報をページ自体に見える形で書くこと、名称の一貫、リンクの購入、自動生成の大量作成、AI操作を狙う内容。SEOは順位を、GEOは引用を保証しないこと。
ChatGPT以外のAI、検索を使わないときの回答の仕組み、会社が情報を送る方法の有無は、当社が開いた範囲では確認できておらず、本文には書いていません。編集方針:信頼・ガバナンス。
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